海外旅行の際、大変助かるサービスの一つが、空港ラウンジです。
移動前のくつろぎの場、とも言えます。
実際、我々はいつも海外旅行の際、空港内でゆっくり休める場所として重宝しています。
そもそも、ANAやJALといった大手航空会社であれば、それらが運営する空港ラウンジが存在し、ドリンク以外にアルコールや食事の提供があったり等、大変高いサービスが提供されています。
また、提携航空会社のラウンジも利用できるので、例えばANAを利用する際に、ANAラウンジがない場合は、スターアライアンスメンバーのラウンジ(ルフトハンザやユナイテッド、オーストリア航空など)も利用できます。
ところが、LCCといった格安航空会社を利用すると、当然ながらANAやJALのラウンジは利用できません。
SFC(スーパーフライヤーズ会員)といったANAのいわゆる「上級会員」だったとしても、ANAの航空券がないと利用できません。
そんなときにでも質の高い、空港ラウンジが使えると便利です。
そこで空港ラウンジの使えるサービスが役に立つわけですが、有名なところとして、プライオリティパスがございますが、その他にもいくつかの会社が空港ラウンジサービスを提供しております。
本記事では、そのうちの一つである「ラウンジ・キー(LoungeKey)」についてまとめました。
ラウンジ・キー(LoungeKey)
ラウンジ・キーとは
世界中に広がる、1,100か所以上の空港ラウンジが利用できるサービスです。
運営元は、ロンドンを本拠とする Collinson International Limitedとなっています。
実は、プライオリティパスと同じグループです。
プライオリティパスはダイナースの上位カードでありブラックカードである、ダイナースクラブプレミアムカードに無料で付帯しますが、2019年5月にリリースしたダイナースクラブ コンパニオンカードにおいては、プライオリティパスではなくラウンジキーが付帯することになっています。
プライオリティパスとの違いは?
ラウンジ数
プライオリティパスが1,200か所以上に対して、ラウンジキーは1,100以上となっています。
劇的に異なるわけではないので誤差の範囲かと。
料金体系について
プライオリティパス
プライオリティパスはスタンダード、スタンダード・プラス、プレステージといったグレードに分かれています。
スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ | |
年会費 | US $99 | US $299 | US $399 |
利用料金 | 会員様ご利用料金
US$32同伴者様ご利用料金 US$32 |
会員様ご利用料金
無料利用10 回、 その後のご利用料金 US$32 同伴者様ご利用料金 US$32 |
会員様ご利用料金
全て無料同伴者様ご利用料金 |
会員ステータス維持のためには、年会費の支払いが必要です。
クレジットカードのグレード(ゴールド、プラチナ、ブラックなど)により、全部無料のものもあれば回数制限があったりなどバラツキがあります。
例えば、ブラックカード(例えば、JCB ザ・クラス、ダイナースクラブプレミアムカードなど)や楽天プレミアムカードといったプラチナ系カードだと、年会費が無料で何回利用しても利用料金がかからなかったりします。
ラウンジキー
それに対して、ラウンジキーは、原則年間6回まで無料で、7回目以降及び同伴者は、1回あたりUS27ドル(約2,970円、2019年5月時点)、というサービスとなっております。
ダイナースクラブプレミアムカードの場合
なお、ダイナースクラブプレミアムカードの特典としてあるラウンジキーサービス(ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードのサービス)は、
本会員及び家族会員は年会費・利用料無料、同伴者1名まで無料
となっています。
ブラックカードですので、回数制限はないのですね。
なお、コンパニオンカード(ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード)を発行すると、今後の空港ラウンジサービスは上記ラウンジキーを利用することになりまして、プライオリティパスは新規に発行できなくなります。
カード発行
プライオリティパス
そもそもプライオリティパスは、上記のとおり単体で空港ラウンジサービスを展開されており、プライオリティパスのカードが別途発行されています。
ラウンジキー
それに対して、ラウンジキーはそのカード自体は存在せず、クレジットカード自体がラウンジキーのカード=入室証となります。
面白いのが、ラウンジキーという同じ体裁ではありますが、クレジットカード会社により個別にウェブサイトが展開されています。
ライフカードの場合
例えば、ライフカード(ミライノ カード Travelers Gold)。
オリコカードの場合
こちらはオリコカード(Orico Card THE PLATINUM)。
同じ内容ですが、各クレジットカード会社を通じて、サービスが提供されているのがわかります。
まとめ
プライオリティパスと比較しながら、ラウンジキーを概観しました。
ラウンジ数やカードの有無など子細異なりますが、ほぼラウンジとしては同じところが使えますので正直優劣ございません。
運営元が一緒ですので。。。
さらに、利用回数が少ない(年6回以下)のであれば、正直どちらでもよいと思います。
あえて、メリットを探すとすると、ダイナースクラブプレミアムカードであれば、ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード発行するかしないかで、プライオリティパスを継続かラウンジキーを新規利用かで選択ができる、といったところでしょうか。
このようなブラックカードは、そもそも必然的に空港ラウンジサービスも最上位でかつ無料といったものになっています。
具体的には、プライオリティパスだとプレステージ会員(年会費US $399、約43,890円、2019年5月時点)が無料になりますし、ラウンジキーでも同様のサービスが無料です。
ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードについてはこちらにて解説しております。

それに対して、他のクレジットカード、例えば、
ブラックカードであれば、JCB ザ・クラスや、
プラチナ系カードであれば、楽天プレミアムカードは、
プライオリティパス一択となります。
さらに、ライフカード(ミライノ カード Travelers Gold)やオリコカード(Orico Card THE PLATINUM)などの場合、原則年間6回まで無料で、7回目以降及び同伴者は、1回あたりUS27ドル(約2,970円、2019年5月時点)というサービスとなっておりますが、年間6回までは無料ですので、利用頻度の少ない方にとってはこれはこれでメリットです。
ということで、どちらでもかわらないかな、というのが所感です。
一ついえることは、このようなサービスのついたクレジットカードを1枚もっておくことで、旅行の楽しみ方も変わってきて、空港での過ごし方が大変充実する、ということは事実です。
どちらでもよいので1つあると大変充実した旅行になります。
なお、空港ラウンジのメリットについては、利用体験を踏まえてこちらにて詳細まとめております。
