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2017年9月、インド・ヨーロッパを旅行してきました。
全体のスケジュールはこちら。
なお、前回はこちら。
今回は引き続き7日目、寝台列車THELLO(テッロ、セロ)の乗車記となります。
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目次 非表示
7日目 〜イタリア・ミラノからフランス・パリへ
ミラノ中央駅
ミラノ中央駅に到着
インドからミラノに移動した際、ミラノに到着したときもこのくらいの時間でしたが、駅前はあいかわらず雰囲気が昼間と全然違います。
さっさとミラノ中央駅内に入ります。
ミラノ中央駅内
第二次世界大戦以前からの建物だけあって歴史的な雰囲気を感じます。
ブランド店やお店が入っていて現代と融合しています。
時間に余裕がありますが、事前確認のため、乗り場に向かいます。
駅の入り口から、乗り場のあるプラットフォームまではしばらく歩きます。
(スーツケースを引いて、5〜7分くらい)。
急ぎの場合、ちょっと焦る距離ですので余裕をもっていきましょう。
イタロ(鉄道会社)の切符自販機。
寝台列車「ユーロナイト THELLO」 乗車情報
ミラノ中央駅 MILANO CENTRALE 発 23:05
パリ・リヨン駅 PARIS GARE LYON 着 9:55
朝食込・シングル個室(Single Sleeper)
海外のサイトで直接で購入しようとしましたが、予約ができなかったため、
日本の旅行代理店経由で購入しました。
ユーロナイト THELLO
thelloは、ヴェネツィア-パリ間をつなぐ夜行の鉄道で、毎日運行されております。
区間は、ヴェネツィア〜ミラノ〜パリとなっており、ミラノをでると次はパリとなっております。
この列車の特徴としては、昨今廃止となっている食堂車があるという点です。
しかも、予約すればフルコースが用意されるようなのですが、残念ながら23時発のミラノから乗車では利用ができません。
実質、ヴェネツィアからの乗らないとこのディナーを味わえないです。
いちいちミラノからヴェネツィアに行って利用も考えましたが、片道電車で3時間ほどかかることもあり、旅行のスケジュールの関係で断念しました。
チケット購入先
購入したのは、MAXVISTA・マックスビスタトラベルというブランドで展開する欧州エキスプレスのサイト。
参考
ヨーロッパ鉄道チケット・鉄道パス予約 欧州エキスプレスMAXVISTAマックスビスタトラベル
H.I.Sグループの旅行会社です。
鉄道予約が充実していたのでこちらで予約・購入しました。
個室なのか、座席なのかもちゃんとウェブサイト上でわかり、金額も日本円で明記されていますので、安心です。
予約時、どの席を確保するかもわかります。
念のため、このウェブサイトで予約が完了したのか、問題なく個室なのか等午前中にメールしましたら、その日のうちに返信がきました。
チケット費用
送料込みで、40,200円でした。
チケット代の中には乗車券、寝台料金、朝食代が含まれています。
チケットには290ユーロとあり、日本円に換算してもほとんど上乗せされていませんでした。
(1ユーロ=137円換算、当時)
290ユーロ自体、直接サイトでチェックした際にも同じ金額でしたので、その辺りもよい点です。
さらに、予約して翌日には発送されており、その早さに驚きました。
ヤマト運輸の本人確認が必要な受取方法で発送されますので、セキュリティもしっかりしていますし、好感が持てます。
鉄道チケットの読み方
今回の列車情報を例、解説しました。
列車:ユーロナイト THELLO EN 220
ミラノ中央駅 MILANO CENTRALE 発 23:05
パリ・リヨン駅 PARIS GARE LYON 着 9:55
シングル個室(Single Sleeper)
ヨーロッパの列車は、基本的に乗車前にチケットへの打刻が必要です。
しかし、こちらの列車は必要ございません。
そのまま持参して、乗車後、検札をうけましょう。
発車時刻をチェック
プラットフォームに向かう途中で時刻掲示板があったのでチェックします。
さっそく10分遅れのようです。
このくらいは想定内です。
乗り場へ
エスカレータで上階に向かいます。
空港によくある、旅行者にはありがたい段差のないタイプです。
ホーム階に到着。
お店もありますが、夜も遅いのであいていません。
ベンチもありますが、すべてうまっています。
この階を見わたすと、
こちらも吹きぬけてしっかりした内装。
変な方がウロウロしていたり、物乞いのような人がいるという情報がありましたが、幸いにもそのような場面には遭遇しませんでした。
気になったのが、犬を連れて構内をウロウロしている人がいました。
警察ではなく一般人のようです。
何か案内してもらったら、チップをあげなければいけないようなことをやっているのではないかなと勝手に推測。
改札を通過
厳密には、ヨーロッパの鉄道は改札ゲートなるものはありませんが、
入り口に人が立っており、チケットの確認をします。
最近の情勢に鑑み、国際列車の場合はこういった状況なのでしょうか。
とはいえ、セキュリティチェックはありませんでした。
切符が確かにあるのかどうか、確認するレベルです。
中に入ると、こちらも吹きぬけていて、とても広いです。
中央駅だけあって、各地から列車が乗り入れるだけあり、プラットフォームが集まっています。
大きすぎて端がみえません。
またまた、時刻表チェックをしてみました。
15分遅れとなっています。。。
当方、特に急いでいないので、待ちましょう。
急いでいる人は寝台列車は使わないと思いますがね。
駅構内にトイレがありますが、22時まで
駅にトイレもあるのですが、海外ですので、有料です。
1.0ユーロ。
トイレは、ホームの端っこにあります。
改札を入って右の端に向かうとあります。
表示もありますので、それを見て向かいましょう。
残念ながら、利用時間は8〜22時までで、行った時は時間外のため利用できません。
どうしようもない時はどうするのでしょうか。
今回のように夜遅い夜行列車に乗るときなど、ちょっと心配になります。
構内には鉄道警察らしきものもあったので、諸々なにか問題があればそちらですかね。
遅延につぐ遅延のため、待機
ともかく待ちます。
とはいえ、ベンチやお店も構内にないため、みなさん立ったまま待っています。
時刻掲示板とにらめっこしていると、
20分になりました。。。
と思っていたら、
25分になりました。。。
そもそも乗れるのでしょうか・・・。
心配になります。
乗り場近くを見ていると、乗車するプラットフォームに職員が立ち始めます。
やっと列車到着
その後、列車が到着。
無事、乗れそうです。
乗車できる状態となったのをみた乗客が集まり、日本の通勤電車待ち状態に。
チェックする鉄道会社に群がります。
しかし、皆さん列を作りません。。。
残念ながら、特にアジア系のとある国と思われる方々のマナーが大変気になりました。
職員に、パスポートとチケットを見せます。
そうすると、「アリガトウ」との言葉。
パスポートを見て日本とわかったので、そのように言ってくれたようです。
無事通過して、乗車します。
食堂車がありますね。
列車に乗車
入り口には、アイコンがあります。
寝台車両
禁煙
個室
車掌がいる車両
であることがわかります。
車掌がいる車両というのは安心ですね。
車内へ
スーツケースが重いと、入り口の階段が狭いこともあり、あがる際は苦労するかもしれません。
ご注意を。
こちらは車掌室。
狭い通路です。
部屋番号をチェック。
そもそも3段?なのを1つにしているのでこのようになっているのでしょう。
23:30になり、何もアナウンスなく列車が出発します。
海外ですと、デフォルトですね。
ヨーロッパの駅は、雰囲気があってよいのですが、
まだまだプラットフォームに喫煙スペースがあります。
臭いがとても気になります。
ようやく出発です。
寝台列車 〜車内設備
まず内装です。
コンパクトな室内。
ドアには、のぞき穴があり、外を見ることができます。
中から鍵がかけられます。
ここで注意したいのが、外からは鍵がかけられません。
ドイツの寝台列車だと、渡されたカードで鍵がかけられるのですが、鍵がございませんので貴重品は必ず持ち歩きましょう。
ドアを入ってすぐ下をみると、電源コンセントがあります。
ここしか通電していません。
これ以外にもコンセントがありますが、通電していませんので、ご注意です。
中を見わたします。
階段がございます。
取り外し可能です。
邪魔なので、床に置きました。
上を見上げます。
手前に引っ張ると、ベッドとなるようなつくりです。
こちらは荷物が置けるスペース。
逆側を向くと、
入り口の上の部分。
ごちゃごちゃ物置状態ですね。
こちらはクローゼット。
下には収納もございます。
その隣にドアがあります。
入り口を入ってすぐとなりにあるのですが、
あきません。
隣とつなげられるつくりでは?と思います。
シャワールームを期待しましたが、それはなさそうです。
ちなみに、昨年(2016年11月)、スイスからドイツに行った際に乗った寝台列車にはシャワーが付いていました。
こちらは真空パックされた布団セット。
布団を広げてみました。
敷き布団もついていますよ。
列車の案内もございました。
こちらをあけると、
洗面台がございます。
下にステップがあり、踏むと水もしくはお湯がでます。
歯磨き用のマウスウォッシュ(水)もあります。
水は飲料用ではございませんのでご注意を。
手洗いのみにとどめましょう。
洗面台の下にごみ箱があります。
ビニールの中にゴミをいれましょう。
車内には、ペットボトル(水)とフリスク的なもの(チェリーレモン味、ビニールでしっかり梱包)が備えられています。
結局食べずじまいだったので、味はわからず。
アメニティセット
一式がありました。
スリッパ
アイマスク
イヤホン
歯磨きセット
せっけん
ウェットティッシュ
ウェルカムドリンク付きですので、乗車時、食堂車で受け取ることができます。
アルコールもありましたが、私は受け付けななので、オレンジジュースにしました。
20時からとなっておりますので、時間は問題ないですね。
朝食の案内
また、朝食付きですので、そのチケットもあります。
パンと飲み物(ジュース、コーヒーもしくはエスプレッソ)の簡単なセットです。
翌朝、食堂車で受取可能で、7時からとなっています。
検札
しばらくすると、検札とパスポート回収で車掌が回ってきます。
パスポートを渡して、ウェルカムドリンクを受け取りに、食堂車に向かいます。
食堂車
食堂車ですので、いろいろメニューがございました。
アラカルト利用が可能です。
今回お腹もすいていないのと座席もほぼ満員だったので利用しませんでしたが、
意外にも、なかなか充実しています。
さらに意外なのが、食堂車には若い方がトランプで楽しんでいました。
4人個室などもあり、設備の古さはともかく、安く移動できるのが魅力なのかもしれません。
ところで、ヨーロッパって時間があるとトランプやる文化なのでしょうか。
旅の先々で、老若男女、何度か見かけました。
部屋に戻って眠ります。
突然のドアノック
5時ぐらいに、突然ドアがノックされます。
何事かと思い、あけたところ、警察ぽい方だったので何事かと思いきや、パスポート返却でした。
国際列車ですから、夜中に国境をまたぐ際に手続きがあるのでしょう。
突然のことでもあり、寝起きだったので、のぞき穴でチェックする余裕もなくドアをあけてしまいましたが、これがパスポート返却でなかったらと思うとちょっと怖かったです。
起床後、朝食
起床後、朝食を受け取りに、食堂車に行きます。
昨晩のにぎやかさとは対照的におだやかな車内。
カウンターのケースにはおいしそうなパンや果物が並んでいます。
ヨーロッパですね〜。
朝食セット
朝食は、こちら。
カプチーノ
オレンジジュース(2本目)
クロワッサン
カウンター席もございます。
車窓を眺めながらの食事ができます。
街中を走っていないので、森や畑がずっと続く景色です。
座席の方に向かいます。
途中、壁に計器類が見えました。
テーブル席
座席には、朝食の案内がありました。
朝食料金
朝食料金は、4〜6ユーロとなっています。
シングル個室は朝食付きですが、簡易寝台(クシェット)などは朝食料金が入っていないため、このお値段を払えば購入できます。
3種類あるのですね。
イタリアンブレークファスト 4.0ユーロ
エスプレッソコーヒー/カプチーノ/紅茶/ホットチョコレート
ジャム、ラスク
クロワッサン
フレンチブレークファスト 5.0ユーロ
エスプレッソコーヒー/カプチーノ/紅茶/ホットチョコレート
クロワッサン、ジャム/バター
フレッシュジュース
インターナショナルブレークファスト 6.0ユーロ
エスプレッソコーヒー/カプチーノ/紅茶/ホットチョコレート
フレッシュジュース
ヨーグルト
パン
チーズとソーセージ
私のセットは、フレンチブレークファストだったようです。
超重要!な寝台列車のトイレ事情
個室にトイレはついていません。
朝、トイレに入ったところ、大変な状況でした。
なぜか水浸し・・・。
トイレットペーパーも水がしみており、使えず。
便座が非常に汚かったです。
乗車した際にすぐ利用したときには、こんな状況ではありませんでしたので、驚きました。
ヨーロッパに行くときは、いつもトイレットペーパーとウェットティッシュを持っているので最悪の事態は避けられましたが、それにしても非常に残念な状況でした。
私が出た後、何人か並んでいましたが、私がやったみたいなように見られないか、なぜかそそくさとでていきました。
通路には座席もあり、ここで座って外を眺められます。
到着までゆったりとした時間が流れます
通路には座席もあり、ここで座って外を眺められます。
通路がそもそも狭いので、あまりのんびりと眺められそうもありませんが、旅情の雰囲気が味わえます。
日本の寝台列車にもこういった設備ありましたね。
窓を眺めながら、残りの時間を過ごします。
だんだん街に近づいてきます。
次の都市、パリで活用できるガイドブック
最新版ということでこちらを今回試しに購入してみました。
観光スポットをコンパクトにまとめて携帯もしやすかったです。
パリに到着(PARIS GARE DE LYON)
9:55、定刻通り、無事パリに到着。
到着駅はPARIS GARE DE LYON リヨン駅です。
出発、30分も遅れたのですが・・・それが不思議です。
そもそも遅れもおりこんでの到着時刻なのでしょうね。
この列車は折り返し、夜行列車でイタリア・ヴェネツィアに向かうようです。
リヨン駅は初めてでしたが、意外に近代的です。
UBERの広告がやたら目につきました。
まとめ
今回、数少なくなったヨーロッパの寝台列車に乗れる機会があり、せっかくなので、乗車しました。
トイレが非常に残念でしたが、列車旅はやはりよかったです。
以前のったドイツの寝台列車に比べてデラックスな個室(トイレ、シャワー付き)があれば非常に満足度が高いのですが、最近は列車の高速化・近代化の傾向にありそういった設備の強化は今後ないと思われますので、期待できないでしょうね。
次回に続きます